Evoonシリーズのビジネスリュックを購入すると、たいていこの南京錠のような鍵が付属されている。この使い方が簡単なようで少し難しい。今回は、この鍵の使い方について説明していく。
動画でも詳しくご覧いただけます
About TSA locks
TSAロックとは
これは南京錠ではなくTSAロックと呼ばれる鍵になっている。TSAとは「Transportation Security Administration」という名称の頭文字をとったもので、これはアメリカ合衆国国土安全保障省の運輸保安局(TSA)が認可・容認したロック機構のことを指す。
運輸という言葉のとおり、このロック機構はスーツケースや旅行カバンに多く採用されており、恐らくお手持ちのスーツケースには大抵写真のようなマークが表示されていると思うが、このマークがTSAロックであることを示している。
なぜこのようなロック機構を定めているのかというと、アメリカ領土内の全ての空港では預け手荷物をTSAが検査することになっており、TSAロックでない自前の鍵を付けていると解錠しておかなければならなくなる。
しかし、TSAロックならば、TSA職員が特殊な鍵(マスターキーのようなもの)を使って開けられるようになっており、わざわざ解錠する手間も無くなる。なお、TSAロックにもいくつか種類があるが、Evoonでは南京錠のナンバーロックタイプのものが用意されているようだ。
How to use
TSAロックの使い方
それではEvoonシリーズに付属しているTSAロックの使い方を説明していく。まずは解錠の方法を習得しておこう。理解しやすいように、黒い部分を本体、上側の銀色留め具部分をU字と呼ぶことにする。購入時の解錠ナンバーは「000」に設定されているため、黒い三角を目印にナンバーを合わせていく。
ナンバーを揃えたら、本体をしっかり握ってU字部分を引っ張ると解錠できるようになる。注意点としては、ナンバーは黒い三角印のもとで合わせるということ。この地点でダイヤルが合っていなければ、いくら頑張っても解錠できないし、後述するナンバー設定でも希望と異なる設定をしてしまう恐れがある。
続いて解除ナンバーの変更方法について紹介する。まず鍵をナンバーの設定できる状態にする必要があるが、これがなかなかわかりづらい。はじめに解錠した状態にしておき、そこからU字部分を90度回す。この時、回す方向は根元に切れ込みがある方向に回すようにする。
この切れ込みとU字根本の尖った部分が入り込むようになっているためだ。90度回せたら、根元を押し込むようにしてさらに90度回す。この時少し強く押し込まないと90度回すことができないので注意しよう。
このように解錠した状態からU字部分を180度回転させた状態までできれば、よくやくナンバーを設定できるようになる。
ナンバーを設定する際にも、必ず黒い三角印で合わせるようにする。任意のナンバーに揃えられたら、設定する時と全く逆の手順でU字部分を戻していく。最後にカチッと施錠すれば、ナンバー設定は完了になる。念のため、設定したナンバーで解錠できるかどうか試しておこう。
いざ再度解錠しようとするとなぜかできないケースが聞かれているが、恐らく設定の時に不意にナンバーを回してしまっているか、三角印のもとで合わせられていない可能性が高い。
以上、TSAロックの使い方はおわかりいただけただろうか。最終的に右写真のようになっていれば設定は問題なくできているはず。こちらはナンバーを「515」にしている。
動画も用意しているので、わかりづらかった方はそちらもご参考あれ。いざ旅行や出張の時に慌てないように、少しだけ練習しておこう。
Movie
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Reviewer
TakaView さん
ライター
日常生活に役立つモノから気になるガジェット、また映画やビジネス本まで幅広い情報を発信している。商品紹介やギター演奏などの動画コンテンツも制作。
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